青梅街道で知られる青梅市は、古くは御岳山の山岳信仰、近世では交通網の発達とともに信州へ抜ける宿場町として盛隆を極めたとされています。
ここ岩蔵地域は、そんな宿場町から峠を一つ越えた場所にあります。ヤマトタケル伝説が色濃く残っており、「岩蔵でヤマトタケルが傷癒し」と青梅かるたにもあるように、東征の折に戦いの傷をこの岩蔵温泉で治したとの言い伝えがあります。「岩蔵」という地名も、ヤマトタケルが武具を納めたという大岩の伝説が由来となっています。
「フセギのワラジ」と呼ばれる疫病から民を守る魔除けの民俗、「おいぬさま」と呼ばれる狼のお札を配布する火除け・盗難除け祈願の行事など、古くからの歴史民俗をいまも受け継いでいる地域、それが岩蔵です。
江戸時代からは湯治場として栄え、商人や旅人が絶えず行き来しており、山里ではありながらも完全に孤立することはなく独特の歴史文化を形成してきました。明治初期に「儘多屋」が創業、その後大正時代に「かわ村」、昭和時代に「鍋屋」、平成元年に「司翠館」その後「多喜山館」が開業し最盛期には岩蔵地域には5軒の旅館が営業していました。しかし時代の流れもあって、現在営業を続けているのが「儘多屋」1軒のみとなってしまいました。青梅市民からも忘れ去られた存在になってしまった岩蔵。
しかしながら、歴史文化も深く、里山風情が残るこの場所をたくさんの人に知ってもらいたい、と岩蔵LOVEなメンバーが集まって結成したのが私たち岩蔵エクスペリエンスです。
Iwakura Experienceの活動内容
青梅市の農産物って何か知っていますか?
青梅の名にあるように「梅」が知られていますが、約10年前にプラムポックウィルスという梅の病気が市内に蔓延し、梅農家の意に反して全ての梅の木を伐採してしまいました。今ではその再生に向け少しずつですが梅の木を植えることができるようになってきており、青梅の梅が再び注目されるよう市内の梅農家は努めています。
もう一つ、青梅の農の特徴と言えば、多くの農作物の育成に適した土壌があります。
青梅市は西部の山地・丘陵地から東部の平地に向けて扇状地が広がっており、土壌もその地形に応じて異なっています。
そのため、その土地の土壌に応じた野菜を各農家がつくっているのです。
それは岩蔵地域でも例外ではありません。
山々に囲まれた山間部でありながら近くには成木川や黒沢川といった川が流れ、その間を縫うように畑が点在しています。
また、少し離れた市街地に向かう土地では、まとまった農地が広がり畑作が行われています。
そこで、この地域に目をつけたのが新しく農業を生業としようとする新規就農者たちでした。
大規模な農業はできないけれども、自分たちの想い・夢を実現させるために小規模な農業を始めたい。
そんな農業ドリームを掴むために、彼らはこの地を選びました。
岩蔵での農業は新規就農者にとって、夢を叶えるためにチャレンジできる場所なのです。
エロスと落語と晩餐を青梅市岩蔵で堪能する夜のイベントです。
人間の三大欲求とされる性欲、食欲、睡眠欲。その全てが堪能できる大人の時間。
落語や、岩蔵産野菜をふんだんに使用した料理、温泉、旅館での宿泊、座禅体験等、盛りだくさんの内容でお待ちしております。
岩蔵地域には岩蔵住居跡と呼ばれる縄文時代中期の史跡が残っています。
人々は古くからこの地に住を構え、自然と人間が共存していた場所がここにはあります。
そんなこの地には人を惹きつける本能的なものがあったに違いません。あなたも欲に負けに、この地を訪れてみてはいかがでしょうか。